コラム
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建築会社がYouTubeで集客するには?企画から運用まで完全ガイド
建築・外構・リフォームは、お客さんにとって人生でもっとも高い買い物のひとつです。だからこそ多くの人が、依頼する前にYouTubeで念入りに情報を集め、信頼できる会社を見極めています。ただし、企画を間違えると、再生回数は伸びても問い合わせにはつながりません。大切なのは、お客さんの役に立つ情報を第一にしながら、その中で自社をさらっと伝える「両取り」の考え方です。この記事では、住宅会社のYouTube運用を支援してきた私たちの事例をもとに、企画から運用までの全体像を解説します。
YouTube集客を始める前に知っておきたいこと
お客さんは、依頼する前に動画で勉強している
住宅・外構・リフォームは、数百万円から数千万円かかる買い物です。同じような施工を提供する会社が増える中で、お客さんが最後に比べるのは、社長や職人といった「人」や会社の個性です。動画を見て会社のことを知り、好意を持った状態で来てくれるお客さんは、初回の打ち合わせから話がスムーズに進みます。
YouTubeに向いている会社、まだ早い会社
導入が進まない理由として多いのは、YouTubeで集客できることを知らない、現場が忙しく撮影の時間が取れない、広報担当がいない、の3つです。
一方で、Google広告やMeta広告、ホームページの検索、Instagramなどで、すでに一定の認知がある会社ほどYouTubeの効果が出やすいと考えています。YouTubeは、知ってくれた人に考え方や専門性を伝え、ファンになってもらう場所だからです。反対に、入口となる集客がほとんどない段階では、良い動画を作っても見てもらう機会が生まれにくく、先に取り組むべきことがあります。
成果を判断する3つの指標と、1年を見据えた考え方
YouTube集客の成果は、すぐには出ないことがほとんどです。数か月で判断せず、1年を目安に、次の3つの数字を見ていくのがおすすめです。

1. 問い合わせのうち、YouTubeを見てから来た人の割合
まず見るべきは、全体の問い合わせのうちYouTube経由の人がどれくらいいるかです。最初の3か月は傾向を見る期間と考え、割合が少しずつ上がっていれば、方向性は合っていると判断できます。
2. 動画を見て、会社や担当者を知った状態で来た人の割合
「YouTubeから来た」だけでなく、動画で社長や担当者を知り、会社の考え方や価格感を理解したうえで来ているかを確認します。この割合が高いほど、打ち合わせが進めやすくなります。
3. 再生回数(ただし、問い合わせとは比例しない)
再生回数は、その企画が視聴者に求められているかの目安になります。ただし、再生回数が伸びれば自然に問い合わせが来るとは限りません。工務店の動画を見て問い合わせるのは、施工エリアで家づくりを考えている限られた人たちです。再生回数は、1と2の数字とあわせて見ることが大切です。
支援事例
私たちが支援してきた会社の一例です。数値は各社の実績記録(2026年7〜9月時点)にもとづきます。支援前後の比較には、YouTube以外の施策の影響も含まれている可能性があります。また、2025年2月の法人設立より前の支援は、代表・西村壮貴の個人事業として行ったものです。
株式会社アサクラガーデン様(東京都)|外構工事のお問い合わせが月15件ほどから月35件ほどに
株式会社アサクラガーデン様のチャンネル「AGエクステリアチャンネル」を、2023年6月から長尺動画週1本のペースで支援しています。外構工事のお問い合わせは、支援前の月15件ほどから月35件ほどになりました。動画110本の時点でチャンネル登録者は8,000人、平均再生回数は24,000回です。同じく外構を手がける岡山県倉敷市のベアブロック様(チャンネル「倉敷ぼっちガーデン」)でも、長尺動画16本のうち5本が1万回再生を超えています。

株式会社ネオ・クラフト様(千葉県)|注文住宅のお問い合わせが月20件ほどから月40件ほどに
株式会社ネオ・クラフト様のチャンネル「海辺の工務店きままch」を、2024年4月から月4本のペースで支援しています。注文住宅のお問い合わせは、支援前の月20件ほどから月40件ほどになり、チャンネル登録者は支援から2年で約5.5万人増えました。金額をサムネイルに表示した小屋の動画は145万回再生され、この1本から小屋建築のお問い合わせが100件以上届いています。平屋ブランドのチャンネル「平屋コンパクトハウスS-CRAFT」では、1本目のルームツアー動画が10万回再生され、公開から2週間で注文住宅のお問い合わせが3件ありました。

東京都のリフォーム会社|登録者14人の段階でお問い合わせを獲得
チャンネル登録者がまだ14人の段階で、YouTube経由のお問い合わせがあり、400万円規模のリフォームのご相談につながりました。お客様は「予算200万円でできるリフォーム」の動画を見て、予算内でここまでできるのかと驚いて連絡をくださったそうです。登録者数の多さより、知りたい情報にきちんと答えているかが大事だとわかる例です。
株式会社an cube様(大阪府)|開始2か月でチャンネル登録者1,000人
株式会社an cube様のチャンネル「えのさんのリノベch」は、2026年4月から週1本のペースで配信を始め、2か月でチャンネル登録者1,000人、3か月で1万回再生を超える動画が6本になりました。

お問い合わせにつながる企画の考え方
相見積もりを考えている人に向けて、透明性と価格を出す
外構や注文住宅は単価が高いからこそ、すべての人を相手にするのではなく、具体的に比較・検討している人に向けた企画が効果的です。こうした人は、価格や施工の注意点など、判断に必要な情報を探しています。
避けたい企画:自社アピールと業者目線の動画
ただの物件紹介になっている、自社の強みばかり話している、デメリットを言わない、価格を出さない。こうした動画は途中で離脱されやすく、視聴維持率やクリック率が下がるため、YouTube上でも見られにくくなります。
施工事例動画に入れたい3つの要素
1つ目は、デメリットも含めて正直に伝えることです。施工上の制限や注意点を隠さないほうが、かえって信頼されます。2つ目は、価格を出すことです。「予算200万円でできるリフォーム」のように金額を示すと、比較している人の判断材料になります。3つ目は、案内する人の人柄が伝わることです。社長や職人本人に親しみを持ってもらえると、「この人に頼みたい」という気持ちが生まれます。

動画の目的ごとに企画を分ける

知ってもらう動画:金額を軸にした企画
「3,000万円で建てた注文住宅3選」「300万円の外構プラン10選」「500万円のリフォーム事例」のように、お金を軸にした企画は検索やおすすめに表示されやすく、新しい視聴者に見つけてもらう入口になります。
信頼してもらう動画:本数を絞った自社紹介
「私たちが建てる家の特徴」のように、会社の考え方を伝える動画も必要です。ただし自社アピールの要素が強いため、本数は絞り、入口の動画で知ってくれた人に向けて届けるのが基本です。
再生回数は多いのに問い合わせが来ないとき
この場合は、信頼してもらうための企画が足りていない可能性があります。知ってはもらえているものの、会社や出演者のことがまだ伝わっていない状態です。自社の考え方を伝える動画や、社長・職人が主役の動画を意識して増やし、バランスを整えます。
動画の種類ごとに意識したいこと
工程解説動画
家づくりの工程を正確に解説しながら、その中で自社のこだわりや技術を自然に見せます。「基礎工事の流れ」のように、検索して見に来る人が多いテーマです。会社ではなく、社長や職人本人を主役にすると、解説動画でも人柄が伝わります。
間取り解説動画
間取りの選び方や、失敗しない間取りの見極め方など、家づくりを考えている人が実際に調べているテーマを選びます。自社の間取りを見せることより、見る人の判断に役立つことを優先します。
お客様インタビュー動画
「なぜこの会社に決めたのか」「担当者のどこが良かったのか」など、比較していた人が知りたい本音を引き出すことが大切です。出演する担当者への信頼が伝わる話は、これから会社を選ぶ人の後押しになります。
よくある質問の動画
実際に寄せられた質問だけでなく、視聴者がYouTubeで検索している疑問を優先して取り上げます。具体的な答えを探して検索してくる人は、内容が合えば問い合わせにつながりやすい傾向があります。
“人”で選ばれる会社になる
会う前から、顔なじみの状態で来てもらう
動画を見てから来てくれたお客さんは、2回目、3回目に会ったような感覚で打ち合わせに来てくれます。「動画でおすすめしていたあの商品」のように、すでに勉強したうえでの質問が多いのも特徴です。
相見積もりをされても、第一候補でいられる
相見積もりがなくなるわけではありません。ただ、「この会社に決めようと思っているけれど、念のため他社にも見積もりを取る」というお客さんが増えます。施工品質が近い会社どうしの比較では、「この人に任せたい」という気持ちが最後の決め手になりやすいのです。
検索で選ばれるサムネイル・タイトル
同じテーマの動画が増える中で、YouTube検索で選ばれることの重要性は高まっています。大切なのは、サムネイルとタイトルが動画全体の内容と一致していることです。動画の一部だけを切り取って大げさに見せると、検索してきた人の期待とずれ、すぐに離脱されてしまいます。動画全体のテーマを正確に伝えるほうが、結果としてクリック率も視聴維持率も安定します。
続けられる体制をつくる
内製するなら、担当者が撮影・編集に時間を割けるか
外注か内製かを判断するうえで一番大事なのは、広報担当の方が撮影や編集に継続して時間を割けるかどうかです。最初は意欲的でも、現場の忙しさに追われるうちに優先順位が下がっていくケースが少なくありません。
投稿ペースは週1本が目安。ただし、続けることが最優先
週1本なら年間50本近くになり、チャンネルとしての厚みが出てきます。一方で、大阪府の株式会社アーキテクト様は、年7本ほどのペースでも、YouTube開始から1年8か月でYouTube経由のお問い合わせが8件以上ありました。本数よりも、無理なく続けられるペースを最初に決めておくことが大切です。
まとめ:役に立つ情報の中で、自社をさらっと伝える
YouTube集客で成果を出すには、お客さんの役に立つ情報を第一にしながら、その中で自社や人の魅力を自然に伝える「両取り」の考え方が欠かせません。見た人が会社や担当者を知り、好意を持った状態で問い合わせてくれる。これが、住宅会社にとってのYouTube集客の本質だと考えています。
株式会社ARINOMAMAでは、住宅会社向けのYouTube運用サービス「住宅ムービー」として、企画・台本・撮影・編集・サムネイル制作・投稿・分析までを一括でお手伝いしています。撮影の時間が取れない、担当者がいない、運用しているが成果が見えないといったお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
◇株式会社ARINOMAMA
YouTube運用とTikTok運用を行う会社
工務店や外構業者の動画制作を得意とし運用アカウントは累計20社を超える
主な実績
①小屋を紹介する動画で再生回数100万回の動画を生み出し、動画をきっかけにお問い合わせ数100件以上獲得。(平屋専門の工務店)
②アカウント開設1本目で再生回数10万回を超え、その動画をきっかけに注文住宅のお問い合わせを3件獲得(京都府の工務店、奈良県の工務店)
③YouTube開始から2年で売り上げ150%UP、お問い合わせ数150%UPに貢献
