コラム
COLUMN
工務店のYouTube集客|動画企画から集客導線まで完全ガイド
工務店にとってYouTubeは、すでに会社を知ってくれた人に、社長や担当者を好きになってもらうための場所です。Google広告やInstagram、ホームページの検索などで知った人が、YouTubeでじっくり家づくりを学びながら、信頼を深めていきます。この記事では、工務店のYouTube運用を支援してきた経験をもとに、企画の考え方から、ショート動画の使い方、ホームページへの導線、続けるための体制まで解説します。
工務店にとってのYouTubeの役割
他の媒体で知った人を、ファンにする場所
広告で名前を知った人、ホームページを見た人、Instagramをフォローしている人が、YouTubeで時間をかけて会社のことを知っていきます。動画を通して社長や営業担当者の人柄が伝わり、施工事例も詳しくわかるため、相見積もりの段階でも選ばれやすくなります。
大切なのは、再生回数の多さより、見た人が会社や担当者をどれだけ好きになっているかです。見る人が情報を集めて終わるだけでは、問い合わせにはつながりません。「この社長に建ててもらいたい」「この担当者なら信頼できる」と感じてもらうことを目指します。
向いている会社、まだ早い会社
YouTubeが向いているのは、すでに他の媒体である程度知られていて、かつ運用を続けられる予算と体制がある会社です。反対に、入口となる集客がほとんどない段階では、良い動画を作っても見てもらう機会が少なく、先に他の集客を整えるほうが近道になることもあります。
ルームツアーは「両取り」で作る
物件紹介で終わってしまう3つのパターン
1つ目は、物件の情報や用意した原稿を読み上げるだけの動画です。2つ目は、設備の説明ばかりで、見る人が知りたいことに答えていない動画です。3つ目は、デメリットや金額に触れない動画です。どれも見る人にとって得るものが少なく、途中で離脱されやすくなります。

役に立つ情報の中で、自社をさらっと伝える
目指したいのは、見る人の役に立つ情報を第一にしながら、その中で自社の強みや出演者の人柄をさらっと伝える「両取り」の動画です。たとえば、建築費用を具体的に示した施工事例の中で、社長がその金額に収めるための工夫を自分の言葉で話す。見る人には判断材料が手に入り、会社には「この人たちは誠実だ」という印象が残ります。
工務店におすすめの動画テーマ
施工事例(ルームツアー)
家の中を歩きながら、間取りや素材の工夫、暮らしのイメージを伝えます。金額や、施主様が妥協した点にも触れると、見る人の信頼が高まります。撮影と編集のコツは、ルームツアー動画制作のポイントで詳しく紹介しています。
施主インタビュー
「なぜこの会社に決めたのか」「担当者のどこが良かったのか」など、比較している人が知りたい本音を引き出します。実際に建てた人の言葉は、会社が自分で話すよりも信頼されやすいものです。
性能・工法の解説
断熱や耐震、工法の違いなど、家づくりを考えている人が検索して調べるテーマを、わかりやすく解説します。専門用語をかみくだいて説明する姿勢そのものが、会社への信頼につながります。
ショート動画は入口、長尺で深める

役割と見る人が違う
ショート動画は、まだ会社を知らない人に見つけてもらう入口です。長尺動画は、じっくり情報を集めている人に、会社の考え方や人柄まで伝える場所です。ショートで興味を持った人を、長尺へ案内する流れを作ります。
ショートから長尺へつなぐ
ショート動画には、関連する長尺動画を設定できます。動画の最後でも「続きは長尺動画で詳しく話しています」と案内すると、長尺まで見てもらいやすくなります。
ホームページへの導線
概要欄の一番上にホームページ
概要欄にお問い合わせフォームを置いても、動画を見た直後に問い合わせる人はほとんどいません。多くの人は、ホームページで施工事例や会社のことを確かめてから連絡します。概要欄の一番上には、ホームページへのリンクを置くのがおすすめです。
概要欄の場所を、画面で示す
「概要欄」と言われても、どこにあるかわからない人もいます。動画の中で、概要欄の位置を画面で示すと、クリックしてもらいやすくなります。
家を象徴する場面で案内する
玄関を開けた瞬間や、リビングに入った瞬間など、見る人の気持ちが高まる場面で「この家の詳しい情報はホームページに載せています」と案内すると、自然に見に行ってもらえます。
続けるための仕組み
「今月何を撮るか」を先に決める
「今月は〇〇様邸のルームツアーを2本、施主インタビューを1本」というように、撮るものを先に決めておくと、現場の段取りが組みやすくなり、撮影が後回しになりにくくなります。
いちばん止まりやすいのは編集
撮影はできても、編集に時間がかかって更新が止まってしまうケースはとても多くあります。編集を誰がどのくらいの時間で担当するのかを、最初に決めておくことが大切です。
広報担当が時間を割けるか
内製する場合は、広報担当の方が撮影や編集に継続して時間を割けるかが鍵になります。最初は意欲的でも、現場の忙しさに追われて優先順位が下がっていくことは珍しくありません。
内製か外注か
住宅業界の知識と戦略があるか
内製でも外注でも、住宅業界の知識と、どうやって高単価の家を選んでもらうかという戦略がないと、企画がぶれやすくなります。動画の見た目のきれいさより、誰に何を伝えるかが決まっているかが大切です。
外注するなら、まとめて任せる
企画、撮影、編集、サムネイルを別々に頼むと、意図が伝わりきらず、チャンネル全体の方向性がぶれやすくなります。外注する場合は、一つのチームにまとめて任せるほうが、更新も安定します。
支援会社を選ぶときのポイント
住宅業界の商習慣や、お客様が契約に至るまでの流れを理解しているかを確認しましょう。うまくいった事例だけでなく、成果が出なかったときにどう改善したかを聞いてみると、その会社の考え方がよくわかります。
支援事例
私たちが支援してきた会社の一例です。数値は各社の実績記録(2026年7〜9月時点)にもとづきます。支援前後の比較には、YouTube以外の施策の影響も含まれている可能性があります。また、2025年2月の法人設立より前の支援は、代表・西村壮貴の個人事業として行ったものです。
株式会社ネオ・クラフト様(千葉県)|金額をサムネイルに出した動画が145万回再生
株式会社ネオ・クラフト様のチャンネル「海辺の工務店きままch」では、金額をサムネイルに表示した小屋の動画が145万回再生され、この1本から小屋建築のお問い合わせが100件以上届きました。注文住宅のお問い合わせも、支援前の月20件ほどから月40件ほどになっています。

TATERUNARA株式会社様(奈良県)|1本目の動画で10万回再生
TATERUNARA株式会社様のチャンネル「最上級の家づくりチャンネル〜奈良市の工務店〜」は、2024年11月から月2本のペースで支援しています。1本目の動画が10万回再生され、公開から2週間で注文住宅のお問い合わせが2件ありました。

株式会社アーキテクト様(大阪府)|年7本ほどの投稿でも、お問い合わせ8件以上
株式会社アーキテクト様のチャンネル「南大阪のかかりつけ工務店」は、年7本ほどのペースでの投稿です。それでも、YouTubeを始めてから1年8か月で、YouTube経由のお問い合わせが8件以上ありました。本数が少なくても、続けることで成果につながる例です。

1年を目安に続ける
最初の動画は、見る人の役に立つテーマから
最初から自社紹介の動画を出すより、家づくりを考えている人が知りたいテーマから始めるほうが、見てもらいやすくなります。
最初の3か月で見ておきたいこと
YouTubeの成果は、1年を目安に考えるのが現実的です。ただ、最初の3か月でも、お問い合わせのうちYouTubeを見てから来た人の割合が少しずつ増えているか、動画で会社や担当者を知った状態で来ているかは確認できます。3か月で結果が出ないからといって、やめてしまうのはもったいない判断です。
再生回数だけで判断しない
再生回数は、企画が求められているかの目安にはなりますが、お問い合わせの数とは比例しません。工務店の動画で問い合わせるのは、施工エリアで家づくりを考えている限られた人だからです。再生回数と合わせて、見た人がどんな状態で来ているかを見ていきましょう。
まとめ
工務店のYouTubeは、他の媒体で知ってくれた人に、社長や担当者を好きになってもらう場所です。見る人の役に立つ情報を第一にしながら自社をさらっと伝え、ホームページへの導線を整え、1年を目安に続ける。この積み重ねが、名前で選ばれる工務店につながります。
株式会社ARINOMAMAでは、住宅会社向けのYouTube運用サービス「住宅ムービー」として、企画・台本・撮影・編集・サムネイル制作・投稿・分析までを一括でお手伝いしています。撮影の時間が取れない、担当者がいない、運用しているが成果が見えないといったお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
あわせて読みたい:建築会社がYouTubeで集客するには?企画から運用まで完全ガイド
◇株式会社ARINOMAMA
YouTube運用とTikTok運用を行う会社
工務店や外構業者の動画制作を得意とし運用アカウントは累計20社を超える
主な実績
①小屋を紹介する動画で再生回数100万回の動画を生み出し、動画をきっかけにお問い合わせ数100件以上獲得。(平屋専門の工務店)
②アカウント開設1本目で再生回数10万回を超え、その動画をきっかけに注文住宅のお問い合わせを3件獲得(京都府の工務店、奈良県の工務店)
③YouTube開始から2年で売り上げ150%UP、お問い合わせ数150%UPに貢献
